Vision
「今できる事をつなげていこう」をモットーに
チャレンジを楽しみ、アイデアを見つけながら行動する貴方を応援します。
Profile
法人名 | NPO法人スーリールファム |
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設立日 | 2017年(H29)4月5日 |
住所 | 横浜市港北区小机町1223-3 参番館406 |
連絡先 | |
代表理事 | 藤原寿子 |
経歴 |
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設立趣旨 | 社会環境が変化する中にあっても、人と人は支えあい、様々な喜びや困難をわかちあう仲間や「場」をつくり、たくさんのコミュニティを築いていきます。よりよく暮らしたいと思う人々も、そういった自覚がない人々にとっても、この「場」=コミュニティは大きな役割を果たしています。 従来のコミュニティを形成していた町内会等の活動は、個人主義や生産性を重視した社会環境の中で参加者が激減し、機能していない地域もあります。大きな社会的問題だけでなく、日常の小さな困りごとにいち早く気づき、問題解決に向けて立ちあがる動きは多々見受けられますが、情報収集や運営手法、資金確保、他団体との連携等のノウハウが不足し、活動の継続や拡大が困難なケースもみられます。 一方、地域では、仕事や子育てを通して培った経験や能力を生かしたいと考えながら思うように活動につなげられない意欲あふれる女性たちが存在します。また、時間・健康に余裕のあるリタイアした方々は豊富な経験や知識を持ち、障害を持つ方々は、障害特性にあった方法で発揮できる能力など、地域にはそれぞれの豊かな人的資源がありながら、現状では地域に貢献する機会が少ないように感じられます。
これらの活動により、各コミュニティの交流活性化、中高年齢者の健康促進、介護者の精神的余裕の確保などに、微力ながら貢献できたと考え、すべては『地域を元気にする』活動と捉えて取り組んできました。 今後もこれらの活動を伸展させ、特に女性を中心としたネットワークづくりとその力を発揮する場づくりに向けて活動していきます。そして、中高年齢者の健康増進支援活動、障害者・引きこもりなど居場所のない方々のための居場所づくり支援など、目的を同じくする他の団体とネットワーク化して協力しあい、活動の水平展開で拡大することにより、多くの地域で『地域を元気にする』活動を行っていきます。 女性を中心としたネットワークによって地域の人々をつなぎ、高齢者や障害者の持つ豊かな資源を活用し、既存の「コミュニティ」や新たな動きとも共存できるような「場」「機会」「手法」の提供を実施していきたい。それは、女性特有の「柔らかな力」こそが「地域コミュニティの核」となって、『地域を元気にする』活動に、力と発展性を与えることができると考えるからです。 今回、個人や有志で実践してきた活動や事業をさらに地域に定着させ、要請のあるコミュニティなどに活動を広げ、行政や関連団体との連携を深めていく必要がある等の観点から、社会的にも認められた公的な組織にしていくことが最良策と考え法人化いたしました。また、当団体の活動が営利目的ではなく、多くの市民に参画していただくことが不可欠であるという点から、特定非営利活動法人格を取得するのが最適と考えたものです。 |
Story
コミカフェ講座での出会い
生活協同組合パルシステムを母体とした「セカンドリーグ」というネットワークコミュニティがあります。
生活協同組合は安心安全な商品を扱うだけでなく、組合員のくらしに役立つ活動もしています。
その一環として、地域やくらしの課題解決のために活動する人たちをコーディネートしたり応援したりするのが「セカンドリーグ」です。
そこの事業の1つに「コミュニティ・カフェ起業塾」という講座がありました。
スーリールファム設立メンバーのうち、3人がこの講座(第9期)の出身です。
そこで
「手作り酵母の美味しいパンを出すカフェ」
「様々な講座が開催できる場づくり」
「多様な働き方を支えるコワーキング・カフェ」
などの夢を胸に、専門家講師の指導の下、事業計画を立てたり、資金計画を練ったりしていました。
高すぎる!ハードル
しかし、コミュニティ・カフェといっても群雄割拠する飲食店と同様の厳しい業態です。
お店の家賃から、コーヒーに添える砂糖・ミルクから、お客さんが快適に過ごせるための冷暖房設備から、食事を運ぶ人の交通費から…、そりゃあもう何から何までお金がかかります。
商品・サービスの単価、お客さんの数、回転率などから計算し、それだけのお金が生み出せる事業でないと続けることは不可能なのです。
退職金をつぎ込んだり、家族を説得して自宅を改装したり。
そんな先輩方のコミカフェを見学させていただき、貴重なお話をたくさん伺ってわかったことは「自分にはムリ!」ということでした。
箱(店舗や事業所)を持って、事業を運営していくということは、並大抵のことではありません。当たり前のことですが、それがよく理解できました。
(「最初に気づけ!」という声が聞こえてきそうですが、気づいている方は「コミカフェ講座」にはそもそも参加しないでしょう。たぶん。)
さて、ここからが私たちのおっちょこちょいな第二幕です。
「できそうにない」とわかったのに、定期的に集まって情報交換を続けました。
「何に向けて?」
「何のために?」
わからないけど続けました。3年も!
お金、時間、気力体力のバランス
もしも、目を三角にして(!)500円玉貯金の缶カンに、毎日ガツガツと貯金をしたらどうでしょう。
1日6枚貯めたら3000円。
月に9万円(すごい!)。
1年間で100万円。
10年がんばったら1000万円!
それだけ貯められれば開業資金になるかも!
…でも、ちょっと待って。
本当にそんなことが可能でしょうか?
私たちの年齢を考えると、10年後のそのお金は、そっくりそのまま老後の資金にまわしたい(笑)。
お金、時間、気力体力に加えて、それぞれの家庭事情、仕事事情も常に変化していきます。
バランスを考えたら、「今」がとても貴重に思えてきました。
一人ひとりが今までコツコツと積み重ねてきたキャリアは立派な「資本」です
(この際、謙遜や評価はおいといて)。
「思い」とともに各自のキャリアを少しずつ持ち寄り、誰かのために役立つ活動をする。
これは良いアイデアだと感じました。
コミカフェ開業では飛び越えられなかった高すぎるハードル。
高いなら下をくぐって、活動を始めよう!
場所はその時々でお借りしよう、ということで一致しました。
今できることをつなげよう
賛同していただいた方たちが加わり、こうしてNPO法人スーリールファムが誕生しました。
私たちは、女性が笑顔になれるような活動をしていきます。
日本舞踊をベースにした和のフィットネス
おしゃれな装いやメイクのアドバイス。
部屋を片づける相談。
美味しいパンを一緒に作る。
アクセサリー作りのワークショップ、星を見る会、音楽を楽しむ会…などなど。
どこかの場をお借りして、何人か集まって楽しい時間を過ごしましょう。
日常の中に楽しいインパクトを生み出せれば、活動はとりあえず成功です。
天然真珠の核は、小さな砂粒などの異物だそうです。それを核として、真珠質が何層にもとりまき、年月とともに美しい真珠に育つのだとか。
私たちの活動は、地域社会という貝に飛びこんだ「おっちょこちょいの小さな異物」かもしれません。
インパクトは一瞬で、異物はすぐにペッと吐きだされてしまうかもしれません。
しかし、活動がつながっていけば、孤独な異物として消えてしまうわけではありません。
協力いただける人・場所・機会が増えることで、真珠に育つ確率も高くなるでしょう。真珠とは、笑顔の女性が活動する元気な地域社会のイメージです。
つながっていれば、どこかで育つ真珠をみんなで喜ぶことができる。そんな、美しく楽しい夢を持って、活動していきたいと考えています。
2012年(H24) 9月 | 設立メンバーのうち3名が、生活協同組合パルシステム神奈川ゆめコープの NPOセカンドリーグ神奈川による『コミュニティ・カフェ起業塾』に参加 |
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2012年(H24) 12月 | 同『コミュニティ・カフェ起業塾』修了 |
2016年(H28) 3月 | 会員間で法人化の意思確認 |
2016年(H28) 3月 | 設立総会開催 |
2017年(H29) 4月 | 事業開始 |
Staff
理事長 | 藤原 寿子担当:企画、連携等の対外交渉、広報、事業支援など 好きな事:チャレンジすること。食べること。動物、自然、読書、落語、太極拳 |
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副理事長 | 三浦 妙子担当:地産地消よこはま野菜くるくるマルシェ 好きな事:片付け、料理、カラダを動かすこと。 |
理事 | 安井 恭子担当:事務局。街角ピアノ。片づけアドバイザー、インテリアコーディネーターとして片づけ講座 好きな事:ピアノと庭いじりと本とファブリック |
理事 | 野中 けい子 |